04/15/20(水)

思うところがあって、朝の時間に山城むつみの『文学のプログラム』に入っている「戦争について」というエセ―を読み返した。この本全体の良いところは、読み通すと分析の対象となっているどの著作家・批評家をも神格化せずに済むという点ではないだろうか。最初に小林秀雄の直面した特異な困難が分析されたかと思えば、坂口安吾を扱った章(「戦争について」)では小林と保田與重郎ファシズムが慎重に退けられ、しかしながらまさに保田を主題とした章に至っては彼の試みの中核が救い出されることになる。この別の章で評価された著者が、後の章になると平然と批判される構えに非常に好感が持てる。やはり批評家は、さしあたりフェアでなくてはならない。

注文していたマワハンガーがまとめて届いたので受け取った。知り合いからソーシャル・ディスタンシングは2022年まで必要になるかもしれないと予測した論文が『サイエンス』誌に載ったという情報が回ってきて、そこまでだったかという気持ちになる。

どうしても新生活を始めるのに足りないものがあるので、夕方から京都に出かけるが、もはやハンズもロフトも閉まっていた(日曜日に包丁を買っておいて本当によかった)。烏丸から三条までの通りは大分閑散としていたが、いくつかの店をめぐったところ、ドラッグストアでない雑貨店などに何種類かの布マスクやフィルター式マスクが置いてあったので、東京の知人に送るためのマスクをいくつか確保した。丸善京都店まで歩いていって、目下の研究に必要な本を買って帰路についた。夕飯はまた帰りがけにベジカレーをテイクアウトした。

パートナーと夜通話をしようと思ったが、かなりの距離を歩いて疲れたので翌日に延期することにした。